韓国の現代自動車グループと東レは、モビリティ事業の新素材や開発などで協業すると発表した。電気自動車(EV)の軽量化など、環境対応・高性能車向けに、軽量で高強度の材料開発を進める。EV用電池やモーターの性能向上につながる炭素繊維や複合材料などの開発を計画している。

 パートナーシップを通じて、現代自グループは長期的な電動化戦略を推進。顧客体験を向上させ、車両の安全性を確保するとしている。電動化やソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)だけでなく、素材分野でも革新を追求。未来のモビリティ産業で先導的な役割を果たしていくとする。

 現代自に新設されたAVP(アドバンスト・ビークル・プラットフォーム)本部の代表であるソン・ヤンヒョン氏は「モビリティソリューション分野におけるグローバルリーダーとしての地位を強化するため、今回の戦略的パートナーシップを積極的に活用する」と展望した。

 東レ側も「急変する自動車産業で顧客のニーズに合わせ、電動化などに取り組む」としている。