欧州自動車工業会(ACEA)による欧州主要31カ国の3月の新車販売は138万3410台(前年同月比2.8%減)と3カ月ぶりのマイナスとなった。電気自動車(EV)販売が19万6411台(同11.0%減)、ガソリン車が49万1892台(同8.2%減)、ディーゼル車が13万9826台(同18.4%減)とパワートレイン別でも軒並み前年同月実績を下回った。

 国別では、販売台数の多いドイツ(同6.2%減)やイタリア(同3.7%減)、フランス(同1.5%減)などで前年比マイナスとなった。ドイツでは、政府によるEV購入補助金が2023年末で打ち切られ、EV販売が同28.9%減の3万1384台と大幅に落ち込んだ。一方、フランスのEV販売は同10.9%増の3万3981台で台数でもドイツを上回った。

 メーカー別のシェアでは、フォルクスワーゲングループが23.4%で首位。次いで、ステランティス(16.5%)、ルノーグループ(8.9%)と続いた。日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車グループが5位でシェアは7.4%(同0.9㌽増)。日本メーカーはマツダを除いたすべてのメーカーが前年同月からシェアを伸ばした。EV専業、テスラのシェアは同1.4㌽減の2.9%となり、販売は同34.9%減の4万109台に終わった。