新明和工業は、電気ダンプトラック(EVダンプ)を発売した。三菱ふそうトラック・バスの「eキャンター」をベースに、ダンプ装置を架装した。走行および装置の作動をフル電動化したため、低騒音で二酸化炭素を排出しないゼロ・エミッション作業が可能。一般廃棄物や土砂の運搬・排出での利用を見込む。2024年度の販売目標は5台とする。

 eキャンターの「Sサイズ」および「Mサイズ」のシャシーに架装する。電池容量/航続距離(標準キャブ、国土交通省審査値)/普通充電時間は、Sサイズが41㌔㍗時/116㌔㍍/約8時間、Mサイズが83㌔㍗時/236㌔㍍/約16時間となる。

 ダンプ装置の電源は駆動用バッテリーで、モーター式のePTO(動力取り出し装置)を介し動かす。操作はジョイスティック式で、荷台の上昇下降操作と上昇時の速度制御が片手で行える。

 荷台(ホイールベース2800㍉㍍車)の最大サイズ(内寸)と容積は、長さ5300×幅2000×高さ1200㍉㍍、12.7立方㍍。最大積載量は3千㌔㌘とする。価格はベース車仕入れ価格の変動などを考慮し時価とする。