ターボチャージャーを専門にリビルドを行っているターボテクノサービス(TTS)グループは、軽自動車からトラック、バス、建機用まで総合的に対応し、特に業界唯一、可変ノズル(VGS)ターボのリビルドに対応できるリビルドメーカーである。さらに、電子制御式VGSや2段過給式、アシンメトリックなど、近年多様化するターボにも対応可能としている。

 通常、ダウンサイズエンジンに使われるVGSターボは、車体やエンジン状態の影響を受けやすい。同社独自の調査によると、不具合タ―ボのうち約80%は「再発不具合」ということが分かった。これを受けて同社は、返却されたコアターボを分解、調査し、不具合状況、不具合発生原因等を究明し、「返却コア分解報告」サービスを行っている。報告書ではカラー画像を添付する。車両に搭載されていたコアターボの状態を把握することで、車体やエンジンから起こるターボ不具合の根本原因への対処を可能とする。同時に、交換後のターボ再発不具合の防止を行うことで、アフターケアの充実を図り、同社製品の信頼性につなげている。

 ブースでは、電子制御VGSターボや2段過給式、アシンメトリックなど、さまざまなメーカーのターボをカットモデルも含めて展示する。さらに、ブース内ではTTSグループの製造部門となるターボテクノエンジニアリング埼玉工場でのリビルド製造工程を動画で放映するなど、2024年問題(働き方改革)や燃料費高騰など、さまざまな改革が求められる物流・運送業界におけるリビルド活用等での整備コスト削減の提案を多数紹介する。