三菱自動車のフィリピン工場やブラジル工場が6月1日に稼働した。イスラム教の断食明け大祭(レバラン)に合わせた大型連休中のインドネシア工場は1日現在稼働を停止しているものの、同社海外工場の大半が稼働を再開しつつある。一方、国内工場は6月以降も生産調整を継続する。

 フィリピン工場は現地向け「ミラージュ」などをノックダウン生産する拠点。3月17日に稼働を止めた後、政府による外出制限で操業を見送っていたが、約2カ月半ぶりに工場を動かし始めた。ブラジル工場も3月23日から操業を停止していたが1日に稼働を再開した。

 一方、国内は登録車を生産する水島製作所第2ラインを3~12日まで、岡崎製作所とパジェロ製造は2~12日まで稼働を停止する。自動車市場の需要状況に合わせた措置としている。