2020年2月の登録車と軽自動車を含めた車名別新車販売台数は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が3カ月連続のトップだった。1月に生産を再開したホンダ「N―WGN(エヌワゴン)」が1万台を超え、上位6位までを軽自動車が独占。登録車は1万台超えがなく、7位に入ったライズが最上位だった。2019年度(19年4月~20年3月)累計実績では、エヌボックスが2位と約7万台の差をつけており、3年連続で年度のトップとなる見通し。

 日本自動車販売協会連合会(加藤和夫会長)と全国軽自動車協会連合会(堀井仁会長)が5日発表した車名別新車販売台数によると、トップ10のうち日産自動車「デイズ」とエヌワゴン、トヨタ自動車「カローラ」が前年同月実績を上回った。特に昨秋から1月中旬まで生産を停止していたエヌワゴンは台数が膨らみ、前月の28位から大幅に順位を上げた。

 登録車をみると、総合順位で7位のライズがSUVとして初めて2カ月連続で登録車トップを獲得した。次いで日産「ノート」がカローラを抜いて2番手に浮上。2月に全面改良したホンダ「フィット」は8221台となり、登録車の中で7位(前月28位)に上昇した。同じく2月発売のトヨタ「ヤリス」は3491台となり、同22位だった。両モデルとも量販が見込まれるモデルだけに、3月以降も販売が拡大するとみられる。

 年度累計では、エヌボックスが2位のダイハツ工業「タント」を大きく引き離しており、首位の座は盤石な状況。3月は新型コロナウイルスの感染拡大などで先行き不透明な状況が続くものの、新型軽の発売も控えており、市場の活性化に期待がかかる。