○…モンゴルの競馬は野山を何10キロメートルも走るらしいが、日本人など外国人が最も劣等感に苛まれるのは、馬が観客が待つスタート地点に帰ってくる時だ、とたしか司馬遼太郎氏が紀行文で指摘していた。戻ってきた先頭の馬の姿が見え、地元の観客が一斉に歓声を上げる、ところが我々がどんなに目を凝らしてもどうしても馬の姿を見つけられない、そんな内容だった。地平線…