ENEOSは6日、日本電気(NEC)から電気自動車(EV)の充電サービス事業を取得し、EV充電器約4600基の運営を開始したと発表した。今後はガソリンスタンド(給油所)の活用や他社との協業などで充電器のネットワークを拡充する。急速充電器は2025年度末までに1千基以上、30年度末までに最大1万基を設置する計画。約半数は給油所への設置を予定する。普通充電器の設置数は今後詰める。また、同日にEV関連サービスを紹介するウェブサイトも開設し、情報発信も強化する計画だ。

 NECが複合商業施設などに展開している充電器の運営や管理業務をエネオスが承継し、運用管理システムはNECが引き続き提供することで両社が合意した。まずは6100基ある充電器のうち、約4600基をエネオスが承継して運営を開始。残りの1500基の運営承継の協議も進める。エネオスが今後設置する充電器の運用管理システムをNECが引き続き提供するほか、エネオスのユーザー向けの決済サービスの創出の検討など協業は継続する。