自動車技術会(寺師茂樹会長)が主催する自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2022横浜」が25日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大により2020年は中止、21年はオンラインのみの開催だったため、会場での開催は3年ぶりとなる。

 カーボンニュートラルをテーマに、自動車メーカーや部品メーカー、計測器メーカーなど484社が、二酸化炭素(CO2)削減や環境配慮を軸に新製品や技術などを披露した。最新技術を見ようと、自動車関連企業の技術担当者などが来場し、会場はにぎわいを見せた。

 開会宣言で展示会企画会議議長の巻清吾氏は「環境意識の変化とともに車の選択も変わっている。カーボンニュートラルで自分の研究や業務をどう変えるか分からない技術者もいるのでは。今回の展示会は自ら(カーボンニュートラルへの方向を)切り開いていくための企画として考えた。3年ぶりのリアル展示会を堪能してほしい」と述べた。

 オンライン展示会も同時開催している。各社展示に加え、カーボンニュートラルや電動化、エネルギー関連の主催者企画講演や、自動車メーカーの車両開発者による新車開発講演を配信する。

 会場での開催は27日までで、3日間で5万人の来場を見込む。オンラインは31日まで。