那珂工場

 ルネサスエレクトロニクスは23日、宮城・福島沖地震で半導体工場の操業に影響を受けた那珂工場(茨城県ひたちなか市)の回復が当初の予定より遅れると発表した。地震発生前の生産能力に回復するのは26日ごろになる見通し。高崎工場(群馬県高崎市)と米沢工場(山形県米沢市)は地震発生前の生産能力に回復した。

 同社グループは地震で、那珂工場、高崎工場、米沢工場の操業に影響が生じた。那珂工場は23日に地震発生前の生産能力に回復することを見込んでいたが、製造装置の一部が故障したため、回復が遅れる。23日時点の生産能力は地震発生前の半分程度にとどまっている。

 高岡工場と米沢工場は地震発生前の生産能力に回復している。

 3工場とも地震発生当時に生産していた仕掛品の一部を廃棄した。仕掛品の廃棄と稼働低下などで、高崎工場が10日、米沢工場が2日程度それぞれ生産ロスが発生している。那珂工場の生産ロス分は現在精査中。