フォード・モーターは9日、インドでの自動車生産から撤退すると発表した。現地の2工場を来年6月までに閉鎖し、4千人の従業員を削減する。

 インドには1995年に参入し、積極的な投資で成長市場の需要を取り込もうとしたが、新車販売は低迷し、過去10年の累計営業損失は20億ドル(約2200億円)を超えていた。

 フォードはグジャラート州サナンドの車両工場を年内に、タミル・ナードゥ州チェンナイの車両・エンジン工場を来年6月までに閉鎖する。サナンドでの輸出用エンジン生産は継続する。