CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都港区)は、2021年5月度のCM好感度ランキングを公表した。銘柄別総合ランキングでは、リクルートの就職情報メディア「タウンワーク」が首位を獲得し、ウーバージャパンの「ウーバーイーツ」が2位、ゼンショーの「すき家」が3位にそれぞれ浮上した。AGCのイメージアップCMが4位。上位常連の携帯キャリアはトップファイブから外れた。また自動車業類は4カ月連続して総合トップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年4月20~5月19日に放映された全CMは2460銘柄(前月比232銘柄減)。このうち自動車業類は57銘柄(同7銘柄減)だった。

 自動車業類では、ホンダ「ヴェゼル」が1位、スズキ「ソリオ」「スペーシア」が2、3位に入った。

 CM総研は自己最高のCM好感度を獲得し、初の自動車業類1位に輝いたヴェゼルに注目。井浦新や玉城ティナ、布川敏和、アントニーといったさまざまなジャンルで活躍する13人で結成された“GOOD GROOVER”が出演する新CMは、新型車の発売当日にオンエアをスタート。藤井風が書き下ろした「きらり」をBGMに、「ヴェゼルe:HEV」に乗って談笑しながらドライブを楽しむ彼らの姿を描き、「世界に、新しい気分を。」というメッセージとともに同モデルの魅力を伝えた。

 40歳代をはじめとした成人層を中心に支持を集め、軽快なCMソングを高く評価するコメントが相次いだ。CM好感要因は「音楽・サウンド」で多くの票を得た。スマホなどの多種多様なカメラで撮影された臨場感のある表現も注目され、「映像・画像」でも好スコアをマークした。