トヨタ自動車は27日、子会社のウーブン・プラネット・ホールディングスを通じて、米配車大手リフトの自動運転部門を今夏にも買収すると発表した。買収総額は約5億5000万ドル(約595億円)。人員を拡充するとともに、リフトの配車システムを活用するなどして自動運転技術の確立や商用化につなげる。

リフトの自動運転部門「レベル5」を買収する。買収によって自動運転の開発人員は1200人に規模に増やすとともに、開発拠点は東京に加え、パリとロンドンの3カ所に広げる。買収はまず2億ドルをリフトに支払った後、残りの3億5000万ドルを5年間かけて支払う。

ウーブン・プラネットのジェームス・カフナー最高経営責任者(CEO)は「『レベル5』の世界トップクラスのエンジニアや専門家、技術のリソースが集結することで、よりアジャイルでスピード感のある事業活動を幅広く進めることが可能になる」としている。