豊田合成は23日、中国子会社の生産能力を強化したと発表した。エアバッグや内外装部品を生産していた「豊田合成張家港科技有限公司」(張家港TG、江蘇省)に約30億円を投じ、ミリ波レーダー対応エンブレムとエアバッグ用インフレーター(膨張装置)の生産を新たに始めた。中国内の供給力とともにコスト競争力を高める。

 ミリ波レーダー対応エンブレムはこれまで、取引先のタイ拠点から中国へ供給していたが今回、中国生産に切り替えた。生産能力は年間約60万個。ダイセルと日本化薬の中国拠点、豊田合成の日米拠点から供給していたインフレーターは、日米拠点からの供給分を張家港TGに切り替え、さらに供給能力を増やす。張家港TGの年間生産能力は約230万個だ。

 両部品とも中国での需要が伸びており、現地生産を強化して需要に応える。