日本ガイシと再生可能エネルギーを手がけるネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長、長野県駒ヶ根市)は、電力貯蔵用NAS(ナトリウム硫黄)電池と太陽光発電を組み合わせた新サービスを検討することで合意したと発表した。カーボンニュートラル気運の高まりを踏まえ、再エネ電源から特定の企業に電力を供給するPPA(電力販売契約)用として今夏頃の販売を目指す。

 NAS電池は大容量・長寿命が特徴で、日本ガイシはメガワット級の大容量NAS電池を世界で初めて実用化した=写真。太陽光発電設備施工のネクストエナジーには東京ガスや四国電力、清水建設などが出資する。両社の設備をパッケージ化することで、再エネシステムを従来より安く提供する。

 PPA事業は、電力小売事業者が需要家の施設などに再エネ設備を導入して電力を販売する。需要家は初期投資がかからず、二酸化炭素(CO2)を排出しない電力を得られる。カーボンニュートラル気運の高まりで注目されており、両社は事業拡大の好機と判断した。