ジャイロe:(中央)とジャイロキャノピーe:(左)

 ホンダは18日、ビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロe:」の販売を25日に開始すると発表した。着脱式バッテリーを採用した法人向け二輪車商品群「ホンダe:ビジネスバイク」の2モデル目。今夏には屋根付き三輪スクーター「ジャイロキャノピーe:」も発売する予定。環境意識が高まる中、電動二輪車のラインアップを拡大する。

 ジャイロe:は、三輪ならではの安定感のほか、荷物積載時でもモーター駆動でストレスなく加速できる点を特徴とするスクーター。フラットで荷崩れしにくい低床大型リアデッキを採用した。交換式バッテリー2個を直列配置し、1充電当たり72km(時速30km:定地走行テスト値)の走行を可能とする。法人向けのため、顧客ニーズに応じて疑似音などの仕様変更にも対応するという。

 コロナ禍で需要が高まる宅配サービスなどでの利用を見込む。静粛性が高いため、特に夜間走行ではエンジン車に比べて優位性がありそうだ。

 年間販売計画台数は1500台。バッテリーや充電器を除く車両本体価格は55万円(消費税込み)。