オンライン会見で説明する鈴木修会長

スズキは24日、2026年3月期に売上高を21年3月期見通し比1.6倍の4兆8000億円に引き上げる5カ年中期経営計画を発表した。四輪車販売は同56%増の370万台に拡大する。カーボンニュートラルの対応を重要課題とし、研究開発費を1年当たり同33%増の2000億円に積み増し、軽自動車を含めてストロングハイブリッド車や電気自動車を開発する方針を明確に盛り込んだ。

四輪車販売でインドをはじめとするアジア圏を同81%増の250万台、国内を同17%増の75万台に増やし、売上高の拡大を図る。一方、電動化への対応やインドでの販売店網拡大などの投資がかさむため、営業利益率は5.5%、ROEは8%と控えめに設定した。

鈴木俊宏社長は「カーボンニュートラルの世の動きに遅れる訳にはいかない。生き残るため、電動化技術を集中的に開発する」と決意を表明した。