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トヨタ自動車は24日、福島県沖で起きた地震の影響で実施していた国内工場での生産調整を25日から解除すると発表した。ただ当初は、部品供給の状況を見ながら生産を立ち上げ、段階的に稼働率を高めていく考えだ。

13日夜に福島県沖で発生した地震により、トヨタは16日に国内15工場28ライン(「プラド」や「ダイナ」を生産する日野自動車の羽村工場を含む)のうち、9工場14ラインを17日から最長4日間、停止すると発表。以降も対象ラインを縮小しつつ、24日まで生産調整を継続していた。

トヨタは原因を明らかにしていないが、ショックアブソーバーを生産する日立アステモの福島工場(福島県桑折町)が被災したことによる影響とみられる。その後、同工場は20日に生産を一部再開し、部品調達のめどが立ったため、トヨタも生産調整の解除に踏み切る。

一連の生産調整で、これまでに約3万1000台の生産が滞っており、今後、残業や休日出勤などで挽回していくとみられる。