神戸製鋼所は、独自の抗菌めっき技術「ケニファイン」で新型コロナウイルスの感染力を低下させる効果を確認した。1996年の腸管出血性大腸菌O―157の流行をきっかけに20年前に開発した。ステンレス鋼で試した検査で、未処理材に比べてウイルスの感染力を1千分の1に抑えることを確認。過去には、インフルエンザウイルスや重症急性呼吸器症候群(SARS)の引き金になったウイルスと同属のコロナウイルスに対しても抑制効果を確認している。