日野自動車以外のパートナー企業14社

 日野自動車の子会社で物流ソリューションビジネスを手がけるネクスト・ロジスティクス・ジャパン(NLJ、梅村幸生社長、東京都新宿区)は1日、ブリヂストンや日清食品ホールディングスなど6社が新たに資本参加すると発表した。出資額は計7300万円で今月末の出資完了を予定する。従来から参画している企業を合わせると15社となり、自動車関連から食品まで幅広い産業にまたがった物流課題の解決を狙う。

 今回新たにNLJのパートナーに加わるのはギオン、鴻池運輸、鈴与、日清食品ホールディングス、日本製紙物流、ブリヂストン。すでに参画しているアサヒグループホールディングスなどを合わせた15社の出資総額は2億1300万円となる見込み。

 今回の参画企業は自動車関連メーカーから飲料・食品まで多岐にわたる。物流の効率化に向けた取り組み例として、従来は別々の車両で輸送していたタイヤと食品を1台のフルトレーラーで混載して輸送するためのノウハウの確立などを目指す。また、各社の製品を集約する共同物流倉庫の開発にも取り組む。複数の製品を同じ物流センターに入荷して仕分け後に輸送することで、荷主・運送事業者の負担軽減につなげる。

 NLJは2019年12月の事業開始から1年で、輸送人員の半減と二酸化炭素(CO2)排出量の32%低減を実現した。新たに迎えたパートナーと知見やノウハウを融合して、将来的な目標である輸送人員の6分の1への削減とCO2排出ゼロを目指す。