BYDの日本法人ビーワイディージャパン(劉学亮社長、横浜市神奈川区)は16日、日本市場向けに量産型電気大型バス「K8(ケーエイト)」を発売し、来年1月から納車を開始すると発表した。車両から充電器を介してさまざまな機器などに電力供給を行えるV to X(ビークル・トゥ・エックス)に対応し、走行状態を遠隔管理できるテレマティクス・システムを実装する。2025年までに2000台の販売を目指す。価格は3850万円(消費税別)。

 日本の路線バスで多く採用されている10.5メートル級の大型車両として開発した。ボディーサイズは、全長10500×全幅2500×全高3360ミリメートル。車両部品のモジュール化やバッテリーモジュール配置などを見直して、メンテナンスの効率性向上や乗員定員数の大幅確保を実現した。

 バッテリー容量は287キロワット時。満充電時の航続距離は220キロメートルを確保した。充電方式はチャデモに対応する。満充電までにかかる時間は、充電設備によって異なるが約1、2時間を要する。乗車定員は、都市型1(通勤通学向け)が81人、都市型2が77人、郊外型が75人。