パイオニアの連結子会社パイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI)は、MEMS(微小電気機械システム)ミラーを採用した3D-LiDAR(ライダー)「1stモデル」の近距離タイプの量産を開始したと発表した。パイオニアが持つレーザー技術や車載機器のノウハウとキヤノンの光学レンズ技術を組み合わせ、高性能、小型化を実現した。自動運転技術向けに加え、セキュリティーモニタリング用のセンサーとして提案する。

 新製品は、1つのレーザーダイオードと1つの受光素子で構成するMEMSミラー方式の採用で部品点数を削減し、小型化(775cc)を実現した。また、ラスタースキャン方式(レーザーを左右に出力する方式)を採用したことで、スキャニング範囲を高速で隙間なく高い解像度で検知し、高密度・高精細な点群データを取得する。

 パイオニアが提供するノイズ除去や物体検知・認識・トラッキングなどのソフトウエアで取得したデータを処理することで、雨天時や降雪時などの環境においても高精度な検知・認識を可能にする。