信越化学工業は、ゴム成形品の軽量化を実現する低密度タイプの成形用シリコーンゴムを開発したと発表した。LIMS(液状シリコーンゴム射出成形システム)材料では業界初となる。

 これまでシリコーンゴムを軽量化するには、ミラブル型(ロールミルと呼ばれる混合機によって可塑化、混合されるゴム材料)シリコーンゴムに発泡剤を添加してスポンジ状に成形していた。今回開発した新製品は、発泡剤の添加が不要な上、LIMSで成形できるため、品質と生産性の向上に寄与する。

 新製品は2種類。ゴム成形品の重量が従来比で20~30%低減できる「低密度・高強度タイプ」と、50~60%低減できる「超低密度タイプ」。いずれも射出成形機による連続自動成形が可能で、高品質なゴム成形品を効率よく生産できるという。