ブリヂストンは12日、未定としていた2020年12月期の連結純損益(国際会計基準)が600億円の赤字になる見通しだと発表した。前期は2401億円の黒字で、最終赤字は69年ぶり。新型コロナウイルス第2波の影響で、欧米で第4四半期(10~12月)に需要が減速すると見込む。

 通期業績予想は、8月発表時から売上高は1900億円増の2兆8900億円、調整後営業利益は500億円増の1500億円にそれぞれ上方修正した。

 フランス政府が工場閉鎖の撤回を求めていたべチューン工場に関しては「現実的ではない」とし、閉鎖の方針を変えないとした。また、21年1月1日付けで経営執行体制の変更を行い、常務役員以上を現在の約60人から20人程度に削減する。