ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン、若松格社長、東京都品川区)は13日、5年ぶりに全面改良した新型「キャデラック エスカレード」の販売を開始した。新しいアーキテクチャーと新開発の独立懸架リアサスペンションを採用し、室内のフロア高を低く抑えて室内空間と荷室空間を拡大させた。大型SUV固有の振動を軽減するなど乗り心地や走行性能も高めた。グレードはラグジュアリー系とスポーツ系の2つを設定した。2021年1月15~17日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる「東京オートサロン」で国内初公開する。納車開始は21年夏頃を予定する。

 先代モデルと比較してホイールベースは121mm、全長は187mm拡大した。3列目シートのレッグスペースも約40%拡大した。搭載エンジンは、新しい6.2リットルV型8気筒エンジン。最高出力426馬力、最大トルク623ニュートンメートルを発揮する。10速オートマチックトランスミッションと組み合わせた。

 対角線の長さが38インチ超の大型ディスプレーを備えた業界初の「湾曲型OLEDディスプレイ」は、現在生産されている車載用ディスプレーの中で最大の色域(ピクセル密度が4Kの2倍)となる。また、AKGのオーディオ技術を初めて自動車のオーディオシステムに導入した。4台の外部カメラで撮影した車両周辺の状況を鳥瞰図で表示する「サラウンドビジョン」を標準装備する。

 発売記念として限定カラーが選べる「プレオーダーキャンペーン」を21年1月17日まで実施する。価格は、ラグジュアリー系の「プラチナム」が1490万円、「スポーツ」が1520万円(消費税込み)。