トヨタ自動車は5日、レクサスのスポーツセダン「IS」を大幅改良し販売を開始した。ボディサイズを全長、全幅ともに30ミリメートル拡大し、より低重心でスポーティーなデザインを採用した。ボディー剛性の向上やエンジンチューニングの変更で運動性能も向上させた。

 ISは、フロントエンジン・リアドライブ(FR)を採用するコンパクトスポーツセダンで、現行型は2013年に登場。16年のマイナーチェンジを経て、2度目の大幅改良となる。

 今回の改良では、19年4月に新設した「トヨタテクニカルセンター下山」(愛知県豊田市)ほか世界各地で走行試験を重ね、ドライバーの意図に忠実でリニアな操作性を追求。ボディー剛性の向上やエンジン制御を変更してドライバーの操作に対するレスポンスを向上させたほか、静粛性や乗り心地も改善した。

 外装デザインは、薄型のヘッドランプやLシェイプ一文字シグネチャーランプの採用などで印象を一新した。ボディーパネル製造工程において「突き上げ工法」や世界初の「寄絞り工法」によってシャープな造形を実現した。

 価格は、「IS300h」の2WDで旧モデルからほぼ据え置きの526万円(消費税込み)。