ボッシュ(クラウス・メーダー社長、東京都渋谷区)は、定年を迎えた従業員の人材派遣サービスを開始すると発表した。まずグループ会社向けに開始し、2021年4月以降に協力企業などに広げる予定。定年退職者が選択可能な業種や職種を広げ、働きがいの向上につなげる。

 同社は2010年から、定年退職者の技能伝承を目的に、スキルに応じて社内でニーズに合った業務を割り当てる「ボッシュマネジメントサポート(BMS)」制度を展開している。BMSの対象を社外にも広げ、人材派遣サービスとして展開する。

 主な派遣業務は、開発や設計、品質管理などになる見込み。現在の登録者数は約140人で、スキルに応じて派遣先を選定する。ボッシュグループに加え、これまで取り引きのあった自動車関係を含む企業にも派遣を見込む。