JDパワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)は22日、市販カーナビゲーション(カーナビ)の顧客満足度調査結果を発表した。ブランド別ランキングでは、全調査項目で最高評価だったアルパインが9年連続で総合満足度1位を獲得。対象5ブランドの平均スコアは前年調査よりも8ポイント増加するなど、業界全体の満足度が高まった。一方、調査項目別では「操作性」への評価が最も低く、満足度向上に向けた課題が明らかになった。

 調査は今年で14回目。アルパインは1千点満点中694ポイントを獲得し、続くパイオニアが628ポイントで2位。デンソーテン、ケンウッド、パナソニックの3ブランドは619点の同点だった。過去の調査と比べてブランド間のスコア差が縮小傾向にあるという。

 調査6項目のスコアをみると、「モニター」が648ポイントと満足度が最も高かった。さらに「音楽・映像機能」は638ポイントと前年調査比14ポイント増と最も改善した。半面、「操作性」への満足度は606ポイントと6項目の中で最も低い2日に発表した自動車メーカー純正カーナビの満足度調査でも同様となっており、同社の岩倉勇人オートモーティブ部門マネージャーは「操作性に対する一層の改善が望まれる」と指摘した。

 調査は7月にインターネットで実施した。2018年4月~20年3月に市販ナビを購入したユーザーを対象に「ナビゲーション機能・性能」「音楽や映像関連機能・性能」「モニター」「デザイン・質感」「操作性」「各種機能・アプリ、サービス」の6項目について満足度を調査。1920人が回答した。