日本自動車工業会(豊田章男会長)は19日、大阪府と大阪大学と共同でバッテリー交換式の電動二輪車を活用した実証実験「e(ええ)やん OSAKA」を9月から開始すると発表した。阪大の学生と教職員を対象に電動二輪車を貸し出し、キャンパス内や周辺の提携するコンビニエンスストアに交換式バッテリーを設置することで、街中でのバッテリー交換の有効性などを検証する。実証期間は約1年間で、実証結果を踏まえ府内でのサービス拡充も検討する。

 使用する電動二輪車はバッテリーが着脱可能なホンダの「ベンリィe:I」。実証実験では20台を投入し、保険料など含む月額1千円で貸し出す。実施エリアは阪大のキャンパスがある吹田市や豊中市など大阪府北部の約20㌔㍍圏内を想定する。交換用バッテリーは、阪大のキャンパス内や提携するコンビニに12カ所設置する。貸し出し期間を3カ月として、実証実験は全体で1年間実施する。