豊田合成は、殺菌に使える「深紫外LED光源モジュール」を開発したと発表した。トヨタグループをはじめ、様々な機器メーカーと組んで殺菌機能を実装していく考えだ。

 ウイルスや細菌の遺伝子情報を壊す波長の短い紫外線を照射するLEDやヒートシンクなどを一体化した。同社が持つ青色LEDの開発・生産で培った技術を応用した。防水設計になっており、水や空気、物体表面などの殺菌に使える。具体的にはポンプや水洗トイレ、給水器、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫といった製品や生産工程などに組み込んで使うことを想定している。

 国公立研究機関や大学出身の専門家で構成されるNPO(特定非営利活動法人)バイオメディカルサイエンス研究会と、新型コロナウイルス(SARS―CoV2)に近い遺伝子情報を持つ「ヒトコロナウイルス(HCoV―229E)」を用いて試験したところ、高い殺菌効果を持つことを確認した。