ホンダは19日、パワープロダクツの累計生産台数が9月に1億5千万台に達したと発表した。パワープロダクツの生産開始以来、約66年で到達した。今後は汎用エンジン中心のビジネスに加え、自動車用外部給電器などの電動車両向け製品も強化する。

 ホンダは1953年に農業用汎用エンジンの生産を開始。日本国内では熊本製作所(熊本県大津町)や細江船外機工場(静岡県細江町)に生産拠点を構えるほか、84年の米国進出を皮切りに海外の生産拠点も拡充し、現在は世界11カ国13拠点で生産する。

 累計生産台数は2002年に5千万台、11年に1億台に到達。近年は一般家庭向けの製品も拡充し、年間630万台を販売する事業に成長した。今年4月には事業名をパワープロダクツから「ライフクリエーション」に変更し、従来製品だけではなく、「移動」や「暮らし」に付加価値を与える製品の開発を目指している。