トラック隊列走行のイメージ

国土交通省と経済産業省は、6月25日から新東名高速道路で、トンネルや多様な自然環境下で、トラック隊列走行の公道実証を実施すると発表した。

国交省と経産省は「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、2018年1月に後続車両が有人の隊列走行、2019年1月に後続車有人だが、後続車無人システムを使ってトラック隊列走行の実証実験を実施した。

今回、これまでより走行距離を延ばすとともに、トンネルなどの道路環境や夜間走行も含めた多様な自然環境下での技術検証と信頼性向上を図るための実証実験を実施する。

期間は6月25日から2020年2月28日までの間で、新東名高速道路(浜松いなさIC~長泉沼津IC)で公道実証する予定。

2019年度のトラック隊列走行の公道実証では、2~3台の後続車無人システム(後続車有人)について時速70~80km、車間距離10mまたは20mの車群を組んで走行する。加えて、4台の後続車有人システムを使って時速70~80kmで車間距離約35mの車群を組んで走行する。実証実験では、トラック全車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車する。

実証実験を通じて、開発中の後続車無人システムの実現に向けて必要となる機能が設計通り作動することを確認し、信頼性向上とデータを蓄積するとともに、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか、トラック隊列が周辺走行車両の挙動に及ぼす影響なども確認する予定。

政府はトラック隊列走行について早ければ2022年の商業化に向けて、2020年度に新東名で後続車無人での隊列走行を実現することを目指している。