116点の連作錦絵「名所江戸百景」。浮世絵師の歌川広重が死の直前まで制作を続けた代表作で、安政3年(1856年)2月から同5年10月まで刊行された。江戸の何気ない風景を斬新な構図で切り取って描かれた風景浮世絵は、江戸に住む多くの人々を魅了し、大ベストセラーとなった。名所江戸百景は、江戸の人々にとって秀逸な浮世絵作品としてだけでなく、もう一つ別の観…